今から40年ほど昔の話
それまでは床屋にしか行ったことがなかった僕は、高校生になって何を色気づいたのか美容院なるところへと通い始めました。
着席すると【スペシャルシャンプー】というメニューが目にとまり、僕は内容を確認することもなく涼しい顔をしながら“舐められないようにしなきゃ”の一心で追加オーダーしてみたんですね。
今で言うところのヘッドスパみたいな施術を想像していたような気もします。
さぁ、始まりました。
はたしてこのスペシャルシャンプーなるものが、僕をどんなオトナの世界へと連れて行ってくれるのか?とワクワクして待ち構えていたのですが
『シャンプー入りまぁーす』
『お流ししまぁーす』
カットやらパーマやらセットの前後合わせて計5回。
頭皮が削れて無くなるんじゃないか?と思うくらい、ただひたすらに通常のシャンプーをシャカシャカと繰り返し繰り返しされまくっただけでした。
『痒いところはありませんか?』
『(痛いぐらいなので)大丈夫です』
『洗い足りないところはありませんか?』
『(あるわけないっちゅうねん)大丈夫です』
一体、あれは何だったんだろう?
スペシャルシャンプー、今でもあるのかな。
以上
ただでさえ暇人の僕がギックリ腰で週末を迎えるとロクなことを思い出さない、という典型例。