ヒマラヤ水晶のように
職人によって手磨きをされたものには、温かみが宿るという。
だからといって、まさかクルマまでがそうなるとは思っていなかったのだけど
洗車職人Aさんの手磨きによって、我が旧車コンビが独特な艶と輝きを放ち始めたことに驚いた。
どう例えたらいいんだろう。
そう、靴磨きだ。
ピカピカのツヤツヤのデラデラなのに、柔らかでいて温かい。
絶対的な輝度や平滑度では、もちろん電動ポリッシャーには敵わないだろうけど
有機質的というか、血の通った仕上がりを求めるなら手磨きに軍配が上がる。
彼が頑なに、手磨きへのこだわりを持ち続けている理由が分かる気がした。
営利目的としては不効率極まりないのに、お代はとてもリーズナブル。
これはちょっとクセになりそうです。