自宅近所の三色彩道へ、久しぶりにセルシオを散歩へと連れ出し
写真を撮りながら、あらためてこのクルマに見惚れてしまいました。
さすがトヨタ入魂のプロダクト、やはり独特のオーラが漂っています。
随所の造形に目をやると、仁王像をモチーフにしたヘッドライト
そしてボンネットとフェンダーの境界線
特にレンズすぐ上の"うねり"具合なんかがお気に入りだったり。
いやぁ、いいですねいいですね。
さらには全身を包むカラーリング
ぱっと見はブラックっぽいのですが、光が当たるとグリーンが金属質的に発色します。
正式名称は『ダークグリーンM.I.OトーニングG』
初代セルシオ(=LEXUS LS)のイメージカラーとして、カタログを彩っていました。
この色だけが、なんと6コート塗装だったんですよ。
バブル期って本当に贅沢な時代だったんですね。
30年経った今でも、ご覧のような映り込み。
ちなみにこちらの個体、走行距離は僅か25000kmで完全屋根下保管。
外装だけでなくインテリアもETCさえ付いていない、フルオリジナルの状態を保ち続けています(貴重)
ビニールが被せられたままのフットレストにも注目。
今ではすっかり見かけなくなったレース生地の
ハーフシートカバーも泣かせてくれます。
ウッドパネルは控えめながら、母材が積層合板という凝った造り(初代だけ)
日本のモノ造りの精神を、細部までとことん感じさせてくれる一台です。