無苦庵記【気づきブログ】

バブル期の自動車&甘味に目がない経営コンサルタントの拙いブログです。

興味のある人には興味深い話

自分で書いてて、めちゃくちゃ興味深かったので課題研究論文の一部を。(このまま出すわけじゃないけど)

「テクノロジーの変化が消費生活に何をもたらしたか」というテーマでスマートフォンの雑誌記事を調べてたんだけど、「iPhone以前」ってこんなことになってて東芝ってもったいないとこまで行ってたんですね。

=======
意外とも言えるのが、DIME1996年12月5日にあった『MOBILE COMPUTING SPECIAL 日米・次世代携帯マルチメディアの本命はどれだ!?」『スマートフォン』から『Windows CE』まで大追跡!』という記事である。

f:id:muquan:20191124101943j:image

冒頭「携帯電話&PHSの爆発的な普及、インターネットにアクセスできるミニノート型PCやPDAの登場で、携帯マルチメディア端末がますます注目を集めている」(『小学館 1996年』以下、引用文は同じ)という記述があることから、携帯電話の普及が拡大していった時期ではあるが、まだインターネットにはつながっておらず、現在のスマートフォンの概念ではなく小型のPCとして捉えられていることがわかる。「次世代ケータイ スマートフォンとは?」という段落で、この稿の記者が、シリコンバレーの「八町」という居酒屋で知り合った日本人に紹介してもらった(何という牧歌的な時代の話である)、ジオワークスという「GEOS」なるスマートフォンを開発している会社を紹介してもらうことに始まる。

「スマートホンは自らが携帯電話でありながらPDAの機能を持ったり、PCと連携できる究極の携帯電話です。現在、携帯端末の潮流は携帯電話から進化したタイプと、PCから発展したタイプの2つに分かれます。スマートホンはもちろん前者です。」と言うジオワークス社副社長。デビットスカーボロ氏の発言を記録している。(ジオワークス社は1995年に東芝が出資した会社で、目的は「パソコン機能を持たせた次世代の携帯情報端末を共同開発」である。)

ただし記事全体の文調は、あくまで「マルチマルディア端末のトピックス」の一つで、本命は同年11月に発売されたWindwsCEで、携帯端末自体がまだPCの延長線上にあったことを物語っている。
それが示すように同誌12月19日号の『DIMEの大定番!97年ヒット商品大胆予測 スマートフォン インターネットや各種情報サービスにアクセスできるネットワーク端末登場へ *松下電器ピノキオ他』とう予測記事を別にして、次に「スマートフォン」がタイトル名で登場するのは2000年4月の週刊プレイボーイ『ポスト・パソコン時代の幕開け ウィンドウズよさようなら ビル・ゲイツが恐れる超小型OSシンビアンの衝撃 *次世代携帯スマートホン、日本のウェラブルPC』(『集英社 2000年4月』)を待つことになる。(初代iPhoneが2007年発売であることを確認しておきたい。スティーブ・ジョブスがAppleCEOに復帰した年が2000年である)