C220dの印象。
加速よし、小気味よし、乗り心地よし、旋回性よし
それに加えて豪華で静か。
うーん
メルセデスベンツって自動車は、どのクラスに乗っても
『メルセデスベンツでなくちゃならない』という義務に圧し殺されそうになっているんじゃないか?
ってくらい、よく出来ています。
それは今から凡そ35年前、このCクラスの前身である190クラスを世に問うて以降
ここんちの善き伝統、良き習わしであって
だから実質的なエントリーモデルたるCクラスのボディ剛性感が高かったり、足回りに高価なエアサスが奢られていても
まぁそんなもんなんだろうと、いちいち驚いてなんかいられない。
驚いてなんかいられないんだけど、最新鋭Cクラスと10日間ほど付き合ってみて
よくもまぁコジられて酷使されまくったままの、大径スポーツタイヤを履いているにも関わらず
挙動の破綻はおろか、乗り心地さえもビシッとしてるのだから
この自動車造りの基本的な部分で、やっぱり尊敬に近い感心をしてしまう自分がいるんですねぇ。
タイヤ依存度の高いあそこんちの開発陣に、煎じたベンツの爪の垢を進呈してやりたいくらいです。
それにしても
こうしてS600ロングと比べると、サイズの違いはこんな感じ。
やっぱり1号車(Sクラス)、大きいですね。
とはいえスペック上はデカさで9掛け、重さで8掛けくらい(見た目より、意外に大きくて重いんです)
それなのにですよ
お値段なんと半額、最大だと4分の1って…これ、どういう事?
Sクラスより儲けが薄くても、販売台数が4倍だからいいって割り切ってるのかしら。
そんなことを考えながら乗り倒した10日後、ふと燃料計に目をやると
ほとんどメモリが減っていないことに気づきました。
『そうだ、このコはディーゼルだった』
メルセデスベンツC220d
バリュー密度、めちゃ高いです。