旧帝国海軍飛行予科練生で
特攻へと飛び立つ直前に終戦を迎え、途方に暮れた青年期を過ごした父。
その父が晩年『一緒に柩へ入れてほしい』と希望していたのが、この寄書きをされた日の丸の旗です。
そして昨年の春、これを纏って
73年ぶりに仲間たちの待つ空へと還って逝きました。
奇しくも本日は終戦記念日
きっと父は今ごろ、大空で仲間たちとの再会を喜んでいることでしょう。
さて、玉音放送が流れたとされる正午まであと1時間を切りましたね。
『戦争は善くない』という思い。
それは今に始まったことではなく、むしろ当時の人々の方が判っていた筈です。
その上で『起こしてしまった』ということを、我々は絶対に忘れてはいけません。
起こしてはならないと判っていたのに、起こさざるを得なかった。
その心底を把握することこそが
結局のところ、未来を惨劇から回避させ得る唯一の道なのではないでしょうか。
開戦に踏み切った謎。
その謎を、謎のままにしておいてはいけない。
冒頭に貼らせていただいた日の丸の写真は、そんなことを思わせてくれるギネスな1枚なのです。