おっさんと出会ってから、僅か9ヶ月。
その間、面と向かって話をしたのは実質10日分ぐらいだったでしょうか。
けれど電話やメールは(毎日とは言わないまでも)頻繁にやり取りをしていて、その9ヶ月は20年分くらい濃い日々だったように思います。
時には戦いを挑み、大半は敗れ、たまに勝ちを拾い、バカ話をして笑い合い、いつしか親子のような関係になっていました。
ウチ(会社)のコ(特に責任者層)たちを、おっさんに預けたこともあります。
おっさんの地獄の研修を受けた後の、彼らの晴れやかな表情が忘れられません。
サーベイデータを元に、家族とも言える仲間たちが鏡となり
360度から丸裸にされた当人の本質を2日間に渡りメッタ刺しにすると言う、阿鼻叫喚でディープな真剣トークバトルを経て
清々しく、晴れやかになってくれたメンバー各々の面構えに
「自信をもって社の未来を託せる」と確信を得ることができたものです。
そのおっさんが、天国に旅立たれてから早3年。
『オメェならオレの後、引き継げっかも知んねぇからよ』
おっさんはそう言って、ある物を私に託されました。
それを使ったり、誰かに渡したりする日が、いつか来るのかもしれないけれど
今はただ、自分の血となり、肉となるまで勉強しよう
なんて思っていたら、おっさんと同じコンサルタントの道を辿ることになったのですから人生はホント分からないものですよね。
おっさんみたいに鋭くなれっかどうか分かんねーけど、頑張ってみっから心配すんな。
だからおっさん…いや、お師さん
あの世でもお元気で。
『性格は死の1日前まで変えられる』(アルフレッド・アドラー)