W140メルセデスびっくりポイントの代名詞といえば、こちらの二重ガラス。
それまでの高級車造りでは、1枚のガラスを厚くすることが静粛性を高めるための一般的な手法でしたが
W140は二重ガラスを引っさげてデビューを果たし、世界中の度肝を抜きました。
しかもガラスとガラスの間に空気が封入されていまして、遮音と断熱効果を狙った作り込みがされています。
その分厚さときたら、実になんと約10㎜。
ガラス製の箱をイメージしてくれると分かりやすいですね。
たしかにW140に乗っていると静かですし、窓ガラスが曇ったことは1回もありません。
安全性に繋がる視界の確保への尋常ならぬこだわり。
正直、ここまでやるか?と感心してしまいます。
その代償として、ガラスそのものがめちゃくちゃ重くなりますので
定期的(落下する前)に予防整備しておくことが、W140と付き合う上でのお約束となっています。
それにしても凄いコスト、凄い発想。
いったい彼らは当時、何を考えていたのでしょうね。