誰も1番を目指していない集団の中で、結果的に1番だった者と
全員が1番を目指している集団の中で、1番になった者とでは
人間としての価値に変わりはないのだけれど、志は雲泥万里の如き隔たりがありますし
1番という結果の値打ちそのものも違うと思っています。
その一方で私が注目したいのは、最下位を含む1番以外の全員。
1番を目指している集団であろうがなかろうが、それぞれに2番が居るし最下位だって居ますよね。
やっぱり1番を目指した結果、2番とか最下位になってしまった者たちの志の方を
より高く評価してあげたくなるのが人情というもの。
しかし、こうなってくると
コトは個人の問題だけではなくなります。
皆が1番を目指していたなら、その集団その組織が成長することはあきらかですから。
私は体育会系の人間ではありませんが
その点でコンスタントに記録を更新し続けているスポーツ競技界に学ぶことは、とても多いと思っています。
皆が1番を目指すことによって体格や体力や技術だけでなく、指導や練習方法や管理体制に至るまでの全体が進化してくる。
最下位だったとしても、それは100年前の世界記録かも知れないじゃないですか。
集団や組織の成長・底上げとは本来、こうでなくてはなりません。
じゃあ貴方は、そして会社はどうですか。
貴方のいる組織は、果たして全員が1番を目指しているのでしょうか。
目指していないなら
今、この瞬間から目指してみませんか?
記録の1番
業績の1番
接客の1番
時間の1番
品質の1番
性能の1番
信用の1番
1番を目指す気持ちだけなら『0円』で手に入りますよね。
その目指すものが全体の1番じゃなく、自己ベストだっていいじゃないですか。
目指すものを持ち、本気で取り組むからこそ次の課題を見つけることができる。
『昨日の自分より上手』
私が来年の東京五輪に想いを馳せる夢とは、それに他ならないのです。