W221の採寸型取りを終え、ミリ単位で追い込んだサンプルカバーの試着画像が届きました。
こうして途中経過の報告までしてくれるところも、N工業の凄いところ。
ボンネットマスコットやスペースシャトルを連想させるルーフアンテナ、ドアミラーなどを小袋で逃すという小技だけでなく
四隅のマチ生地(=縫い目)が存在していないという点にも注目されたし。
それでいて、おそるべきフィット感ですよね。
製品にはオプションで各種留め具に加え、風の吹き込みによる膨らみ防止用の『通気筒』まで奢られます。
続いてW126用ボディカバーの試作品も完成。
カバー随所に直接書き込まれている、寸法や留意点記載の数に圧倒されまくりです。
プロ感が満載だなぁ。
そしてトリを飾るW140用ボディカバーの採寸〜試作〜装着テストも滞りなく執り終了。
W140はプレーンな面構成につき、試作カバーに表記される寸法指示や留意点なんかが極端に少なく
N社長もあまり苦労はされなかった様子が伺えます。
が、それでもキチンと2種類の試作カバーを作っているところは流石。
抜かりなき彼の気質を垣間見ることができました。
これにて3車種立て続けのサンプル協力も、いよいよをもって完結。
もちろん完成品の出来上がりは楽しみなのですが
こうして開発工程を目の当たりにすると、なんだか使うのが勿体無いですよね。
できればMoMA(ニューヨーク近代美術館)にでも寄贈して、永久展示しておいてもらいたい。
『美は機能の約束である』(ホレーショ・グリーノウ)