かつて私がお預かりしていた会社が入居していたビルには、コンビニや飲食店だけでなくフィットネスジムも入っていました。
会社は15F、そしてジムは4F。
もちろん、エレベーターで直通です。
なんとも恵まれた環境にオフィスを構えていたのですね。
ところが社員100名のうち、ジムの会員になっていたのはせいぜい10名前後でしょうか。
「皆の体調管理や健康増進に、会社として少しでもサポートしていきたい」
「体調管理&健康増進は、企業の生産性に必ず紐付く」
そんな理由から
・アロマ&整体サロンの開設
・ヨガ教室の実施
・夏場のポロシャツ供給
・ラドン温泉水&水素水サーバーの設置
・月末の軽食配給
などなど、独自の福利厚生施策を導入して参りましたが
やはり未来ある社員には、運動を生活習慣の最上位にセットしてもらいたい。
そこで4Fのジムに入会したら、毎月の会費のうち3000円を会社で負担することを決めました。
そりゃあですね、いつか自前で社内にジムを持ちたいですし
立派なコンセプトを有した社員食堂だって設えたい。
けれどその理想に遠いからと言って、何も手を打たないのは違うと思うんです。
中途半端だの時期尚早だのと言われても
身の丈に合わせて出来ることから始めれば、また新しいアイデアに出くわしたりもする。
社員にしてみれば、ジムがあるのをあたりまえに思ってたかもしれないけれど
この環境は、あたりまえじゃないんですよね。
せめて社員の3割が活用してくれるようになれば、会社はもっと変われるはずなんだけど
この制度、私が去った今でも継承されているのかしら。