無苦庵記【気づきブログ】

バブル期の自動車&甘味に目がない経営コンサルタントの拙いブログです。

いにしえの正義を継ぐ者

今回はW212メルセデスベンツEクラスのレポ。

 

いにしえの正義を継ぐ者、とでも言えばいいのでしょうか。

真面目なお父さんが、ぱっと見
ちょいワルを装ってデパートやレストランなんかに繰り出してみても
なんか、やっぱり真面目に見えてしまう。

 

いや、ダサいとかって言ってるわけではないんですよ。
愚直で軸のブレてない人は、パーティー会場だろうと会社の会議室であろうと
本質を隠し切れなくって、そこに好感を持たれてしまうような…そんな人、あなたの周りにもおられますよね。

 

真面目とエレガンスを両立することは難しい。

 

4年前にテストドライブしたW212は、まさにそんなクルマでした。


かっこいいエアダムバンパーやLEDライト、大径ホイールに太いタイヤなんかでおめかししても
機能美というものは、いくら上から今風の華飾を施したって、やっぱり隠し切れないのですね。

 

不器用と言ってしまえばそれまで。

けれど、これこそ理想と現実。
うーん、イコンとゴシックの関係でもあるのかなぁ。

 

自然豊かな土地が、より便利に暮らせるようにコンクリートジャングルへと変貌を遂げても
遥か上空から見たら日本列島は日本列島であるように
写真をこうして並べて眺めてみると、ちゃぁんとW212はEクラスしています。

f:id:muquan:20190325104033j:image
というか、中にW124が入ってるような気がしませんか?

f:id:muquan:20190325104211j:image

 

曲率の小さな側面の柱。
平たくて大きなグラスエリア。
高くて長くて幅広い屋根。
大ぶりでコシのあるシート。
見やすいメーター。
粘りのあるハガネの様なスタビリティ。
一発で決まるドライビングポジション。
そして、自動車としての狂気的な部分。

そういったメルセデスらしいというか
Eクラスらしい特徴は、最新モデルにもしっかりと受け継がれていました。


それはプライスにも反映されていて
W124もW212も、中核グレードでは760~770万円とほぼ同額の希望小売価格となっています。
しかし、この20年で消費者物価指数は約1.1~1.2倍に増えていますから
これは実質お安くなっている。

 

それは生産効率が高まったからなのか、素材をセコくしたのか
いや、中身なんて分かんないですよ素人なんですから。
何年でヤレヤレのヘッタヘタになるのかなんて、私には見抜けません。
見抜けませんけど、本場ヨーロッパではタクシーとして酷使される運命にあるEクラスですからねぇ。
押さえるべきポイントは手抜きせず、しっかりと押さえているはず。
だとしたら、これはバーゲン価格なのかもしれません。

 

いや、たとえそうでは無くとも
この真面目なパッケージングと、受け継がれたいにしえの正義が垣間見えているだけで
近年メルセデスのラインナップ中では(中古になっても)買いのモデルなんじゃないでしょうか。

 

珍しく芯のある、ストレスフリーなセダンらしいセダンを操っている実感がありましたよ。

いい意味で、ユ◯クロ着てモス◯ーガーにかぶりついてもサマになるクルマです。