無苦庵記【気づきブログ】

バブル期の自動車&甘味に目がない経営コンサルタントの拙いブログです。

Sクラスマニアなら、避けては通れぬ(?)W126

何かの本に書かれていましたが、ドイツの家庭ではベンツの新型が出るたびに
お父さんやお爺ちゃんが『今度のメルセデスは前のに比べてセコい』とか言ってるのだそうです。

 

f:id:muquan:20190321083347j:image


それが真実か否かはともかく、先般お伝えしたクルマ収集がご趣味の資産家さん宅へ
お譲りいただくことになっていたW140用の新品ステアリングを引き取るためにお邪魔した時のことです。


大きなガレージの中に整然と並ぶ多くの名車たちの中で
私の目にとまったのは他でもない、名車の誉れ高いW126メルセデスSクラスでした。

 

f:id:muquan:20190321082756j:image


Sクラスといえば、つい大排気量の多気筒エンジン搭載車に注目が集まりますが
小さなエンジンで贅沢装備が簡略化されたプレーンなモデルの方が、軽くて好燃費で税金も安上がりで故障は少なくメンテナンス性にも優れている。
ようするに「維持」しやすく「長持ち」もさせやすい。
加えて、そのクルマ本来の乗り味が愉しめるということで、実はマニアの間では人気が高かったりするのですね。


実際にネオクラシックの範疇に入る車種で、良い状態を保ちながら生き残っているのはそんなモデルが多いです。


件のW126も、6気筒エンジンを積んだ300SEという素モデルで
アンスラサイトグレーという、ノスタルジックなカラーをボディに纏っていました。

 

f:id:muquan:20190321083433j:image


メルセデスって旧くなればなるほど、上品さを増してくるから不思議ですよね。

f:id:muquan:20190321083505j:image


で、凄いのはここから。
新車で購入以降、雨天時未使用のオールディーラー整備。
経年劣化しそうなパーツは全てストックされていて、まだ綺麗な状態なのに惜しげもなくお取り替え。


そして気になる油脂類は年に1度、樹脂類に至っては2年に1度の頻度で全交換。
さらには燃料ラインの腐食を防ぐためにガソリンは常に満タン、しかも年に1度は全量を抜き取って新しいガソリンに入れ替えるといった念の入れよう。
1987年式でありながらオリジナル塗装は艶々で、しかも走行距離は驚きの29600km。
1年間で1000kmぐらいしか走行してない計算です。

f:id:muquan:20190321083547j:image
複数所有だからこその為せる業。
これこそ正にコンクールコンディションという代物なのでしょう。


しかしながら、近々コレクションの増車を予定されていて
さしものガレージも手狭になるということで、泣く泣く126の嫁ぎ先を探しておられるとか。
かといって、誰に乗られるかわからないので下取りには出したくない。
私も車を手離す時は、同じような想いをしてきましたのでよくわかります。


その御仁とはその後、すっかり仲良くさせていただける関係となり
ご自慢のガレージにも見聞を広めがてら、ちょくちょく遊びに行かせてもらったりしていたのですが…


先日、その方から留守電が入っていました。


「こんにちは。よかったらあの126、貰ってやってくれませんか」

 

f:id:muquan:20190321083639j:image


ひ、ひえぇ。


どうするよ、俺?


なんて頭を抱えること1ヶ月、結果的には私の元へ(ったく男ってヤツは)


ガレージにはW221、W140、そしてW126の歴代Sクラスが揃い踏みするという
ひとりミュージアムみたいな時代が訪れることとなったのです。

 

f:id:muquan:20190321083658j:image

なんか、だんご三兄弟みたいですね。

 

ではまた。