私は常々
会社内における秩序とは、トップが『独裁的』に決めるべきではないと考えています。
その目的を果たす手法(施行・執行)に関して、少なくとも私がお預かりしてきた会社の場合は
社員、または社員を代表した幹部陣で決めていただくことにしていました。
もちろん目的地(法令・条令)と、その目的地にいつまでに到着しなければならない
という部分については、リーダーの決断であることが望ましいですし
何故そこが目的地なのか
何故その日時までに到着しなければならないのか
というその理由を、社内共有されていることが大前提であるのは言うまでもありません。
その上で
皆で話し合い、皆がお互いの立場を尊重し合い、皆が譲り合い、納得はできなくても理解ができるポイントを皆で見つけてまとめ込みをする。
加えて、中立性を貫ける意志を有する者にパトロール機能を預けてしまう。
これはいつかここでも取り上げようと思っていますが、社内に於ける『三権分立』の実現に他なりません。
イコンとゴシックという2つの様式美の関係性にも近いですね。
そういう意味で
社会人になるにあたって、中庸を肝心とする精神を養うということが
いかに大切であるか、解っていただけるのではないでしょうか。
それが嫌なら、相当のドグマ(教義に裏付けられた独裁性)を会得する覚悟を持つことだと思っています。