これまで私は自分用に、かれこれ20台以上の中古車を購入しては仕上げ
それが欲しいと頼まれれば販売もしてきました(あくまで趣味の延長です)
中古車、とりわけそれがクラシックカーの範疇に近いものであればあるほど
購入を検討する場合には、どんなに面倒がられても必ずリフトで上げてもらって
懐中電灯片手にクルマの下へ潜ることを心掛けています。
事故歴の有無や下側を強くヒットしたかどうか、さらには錆の発生状況やオイル漏れなどの不具合も一目瞭然で判別できることはもちろんなのですが
いつ頃、何の部品が、何故交換されたのか、そしてシャキッと走らせるには買ってからどれくらいの費用がかかるのか、それらを状況証拠から推理・推察することが実に楽しく
まさしく現場検証中の刑事や鑑識の方々に近しい気分にどっぷり浸れるというわけですね。
に、しても今回画像を添付したW140ファイナルのリフトアップしてもらった時は
これが本当に20年も経ったクルマの下回りなのか、と疑いたくなるぐらいのコンディションに少々たじろぎました。
中級の国産車なら、優に5台は買えるんじゃないかと思うぐらいの鬼整備っぷりであり
そうまでして大枚を支払って維持してきた前オーナーさんの執念と愛情が隅々にまで感じ取れます。
いわゆる『伝説の高波』
本物の極上お宝中古車とは、こういうクルマを指すんですね。
この瞬間、購入を決めたと言っても過言ではありません。