社会人になるにあたって、一人暮らしを考えている内定者さんも多くあられるのことと思います。
そして多くの人は
・予算
・間取り
・アクセス
・設備
・テイスト
などを選択項目にあげて、最適な物件を探すのが通例、というか王道なのではないでしょうか。
立場上、よくアドバイスを求められたりするのですが
私の場合はこう答えています。
住むのは部屋だけど、暮らすのは街。
先ずは暮らしたくなる街からお探しなさい、と。
私は会社選びでも
職種ではなく職場(仲間)で決めた方がハッピーになれる、と唱えています。
憧れの職業に就いたものの、仲間全員が人としての徳を持ってなければ幸せを感じることは難しい。
仕事なんて、辛いことがあるのは当たり前なんだから、仲間に恵まれてなければ乗り越えるのも大変ですよね。
街も同じなんじゃないでしょうか。
暮らしたくなる街が見つければ
極論、住む部屋へのこだわりは薄くなってくるもんです。
もちろん、最低限のプライバシーとセキュリティは求めて然るべきですが。
ピンときた街があったら
その街の評判を聞く、実際に街を見に行く、そして地元の方と言葉を交わす。
最終的には、会社も街も「人」なんだという考え方です。
物件情報の閲覧なんて、最後の最後でいいと思いますね。
余談ですが
私が若い頃、なにを目安に街選びをしていたかというと
尊敬する人、憧れの人、参考にしたい人、なんだっていいんですが
その人が自分の年代の頃にどこの街で暮らしていたのか
そこで彼にはどんな風に景色が見えて、どんな音が聞こえて、どんな人たちと関わり、どんな気づきがあったのか
それらを推測しやすい環境に自分の身を置くことで、人生の糧にしていける。
決してその人になりたいというわけではありません。
その人の感性や哲学のルーツを自分なりに理解した上で、自分のスタイルというものを構築していく。
その人が、そうなったのも
その街に暮らす「人」が少なからず影響しているはずだと思いましたから。
目安って大切ですよ。
なんの目安もなく街選びをすることは
本屋さんで、ぼんやり眺めていてもいい本が見つからないのと同じです。
目安があるからこそ
ズラリと並んだ本の中から、その一冊が光って見える。
そう考えて街選びをしてましたねぇ。
ちなみにこの画像は神奈川県の『相模大野』
私の大好きな街です。