忘れもしない2005年の晩夏。
突如、目の前に石の大黒天さまが現われ、私に向かって小槌を振っている…そんな夢を見ました。
宝クジでも当たるのかしら?
なんて考えていたことや、夢を見たことさえ忘れていたその年の11月。
僕はある企業の中途面接に臨むべく、銀座線の末広町駅から会社のある外神田まで徒歩で向かっていたら、長い階段の下に辿り着きました。
この階段を登りきれば神田明神、さらにその先に会社があるようです。
初めての神田明神。
どうせなら面接の帰りに御参りでも、などと思って通り抜けようとした時、強烈な視線を感じました。
ハッと見上げると、夢に出てきた大黒天さまの石像が立っているではありませんか。
直感的に「あ、俺は面接に受かって入社するんだな」と思いました。
・そもそも対象年齢制限をオーバー
・お世辞にも高いとは言えない学歴
・2〜3名の採用枠に300名以上のエントリー
等々
私には不利な条件だったということを後になってから知りましたが、ミラクルなことに「社風からはみ出した変わってるヤツ」という
なんともお粗末な理由で、めでたく採用されました。
あれから10年以上が経ちますが
その後に起業する時など、人生のターニングポイントで度々この大黒天さまが夢枕に現れてくれます。
私の会社のロゴマークが『大黒天さま』や『打ち出の小槌』なのは、だからなのですね。